絶滅危惧動物(ジュゴン)

日本人にはあまり馴染みがないジュゴンですが、主にインド洋と太平洋西部沿岸にすむクジラに似た胴体と小さな頭をもつ草食の改正哺乳類で、「人魚」のモデルになったといわれている動物です。
ジュゴンは亜熱帯から熱帯にかけての浅く、温かい海に生息し、その寿命は22年から25年といわれており、おもに海草を食べて生きています。

日本国内で見かけることはほぼありませんが、沖縄島東部の沿岸域にわずかに生息しているといわれております。
ジュゴンの生息域である沿岸部周辺の開発が進み水質の汚染や、船舶との衝突、食用目的の漁獲、混獲などが進んだことで、生息が難しくなったことで、個体数が大きく減少したといわれています。

正確な個体数は現時点でわかっておりませんが、世界全体で10万頭を超えるジュゴンが生息しているといわれており、その8割がオーストラリア近郊で生息しています。
残りの約2万頭はその他の30~40を超える国々の海域で生息しているといわれております。

ちなみにジュゴンはつがいで行動することはなく、授乳中の母子のみ、群で行動します。単独行動も多く見かけられます。