絶滅危惧動物(トリ)

●ヤンバルクイナ

分類はツル目 クイナ科です。
ヤンバルクイナは沖縄本島にだけ住む、飛べない鳥です。
人間が島に持ちこんだマングースやネコに襲われて、数が減ってしまっています。
体長は35cmで、体重は435gくらいです。
生息地は沖縄本島の森林。食べ物は昆虫やトカゲを捕まえて食べます。
森林の伐採や交通事故の影響もあり、ヤンバルクイナは絶滅が心配されています。
しかし、保護活動は今のところあまり進んでいません。理由の一つとしては、ヤンバルクイナの生態がよく分かっていない事。
何を食べて、どうやって子育てをして、どのくらいの場所を移動するか等、その生き物のことをよく知らないと、保護活動はなかなか上手く進められないためです。

絶滅危惧動物(ネコ)

●イリオモテヤマネコ

世界中で沖縄県の西表島のみに分布する日本固有種です。世界に約四十種いるといわれる野生ネコのうち、最も分布域の狭いネコです。
西表島の原生林に棲みます。標高200m以下の川沿いあるいは海岸近くが主な生息地です。
普段は単独で森林内で暮らし、夜行性です。樹洞や岩穴を休息場所として、夕方から活動を開始し、クマネズミ・オオコウモリ・鳥・爬虫類・両生類・昆虫などを捕食します。主に地上で暮らし、木登りや泳ぎも巧みです。
狩りの多くは水場で行なうといい、潜水して水鳥や魚や甲殻類を捕らえることもあります。
人間による島の開発。これがイリオモテヤマネコの生存をおびやかしている最大の原因です。
耕地や住宅地とするために原生林が伐採されると、イリオモテヤマネコの棲む場所がなくなり、食べる動物もいなくなってしまいます。追いつめられたイリオモテヤマネコが人家のニワトリなどを襲った例が報告されています。
こうなると、地元の人々にとってイリオモテヤマネコは厄介な存在となり、イリオモテヤマネコを駆除しようという声も出てきてしまいます。

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