オレンジヒキガエル
オレンジヒキガエルは色鮮やかなカエルです。体色は金色とオレンジ色を混ぜたような色をしています。
メスの背中には赤い斑紋があり、成体のオスとメスは見た目で違いが分かるといわれています。
成長前の小さなカエルのときは、オスとメスは同じような色をしています。メスはわずかにオスよりも大きいです。
オスには鳴のうはなく、後ろ足に水かきがあります。繁殖の時期以外は、一年を通して地下に隠れている。
四月から六月にかけてが繁殖の時期です。オスのほうがメスよりも数が多く、そのため、オスの間で激しい競争が生じます。また、オスは性別を見分けることが出来ないこともあり、動くものなら何でも飛びつき、しがみついて、抱接しようとします。
メスはだいたい300個以上の卵を産むといわれており、卵が孵化したあとオタマジャクシが変態するには約一ヶ月かかります。
オレンジヒキガエルの絶滅の理由
1966年に南米コスタリカで最近発見されましたが、1989年には姿を見られなり、絶滅したと考えられています。
絶滅の原因は熱帯雨林の降雨量の変化、酸性雨、また紫外線の増加によるものと思われ、これらは毛やウロコを持たず水中生活者である両生類の体にとってはもっとも影響を受けやすい要因です。これらのことから現代、身近にいるカエルが減少傾向にあるといわれています。
カエルやサンショウウオといった両生類は皮膚呼吸をしていると同時に、お腹から水分を吸収するため、酸性雨の影響を他の生物よりも受けやすいといわれています。
カエルが姿を消している一番の原因は、環境の変化です。とくに産卵に必要な水辺の減少は影響が大きいようです。
カエルの減少は世界的な傾向にあるといわれています。それも人の手が全く加えられていないような地域でも減少しているといわれています。