二ホンオオカミ
ニホンオオカミとは1905年1月23日奈良県の東吉野村、鷲家口で捕獲された若いオスを最後に絶滅したと考えられている動物です。
古くから本州や四国、九州等に広く生息しており明治の初期頃まではかなりの数が生息していた様です。
二ホンオオカミは他のオオカミと比べると小型で一番小さい種類になります。
大きさは体長が約90cm~115cmで肩の高さが約55cm、体重は15kg前後で中型の日本犬ほどだったようです。
尻尾は30cm程だったと考えられています。
昔から二ホンオオカミは田畑を荒らすイノシシなどの動物を退治してくれる、神聖な動物とされ大口の真神という名で山に棲む神とされていました。
明治時代になると山地などの開発が進みニホンオオカミの食べ物となる野生の草食獣が減り、生息地の山や自然が少なくなったからです。
そのことで行き場のないニホンオオカミは人や家畜を襲う様になり、益々人々はオオカミを狩っていくようになりました。
そしてついに奈良県で最後の一匹が捕獲され二ホンオオカミは絶滅したとされています。
アカガゼル
オスには30cmほどのツノがあり、顔には黒い色のガラがありました。メスは確認した人がいなかったので不明です。
アカガゼルは生きてるところをはっきり確認された事がめったに無く詳しい事は知られてない珍しい動物でした。警戒心は強くチーターのような動物が襲ってきても足が速かったので逃げきることができた位だそうです。
アルジェリア地方の遊牧民は昔から生態系を崩さないようにバランスよく捕獲してアカガゼルの肉を食べていました。
しかし、1902年までにフランスとの戦争があり近代的な武器が入ってきました。
武器はしだいに猟にも使われだし必要以上の捕獲が始まりました。アカガゼルの毛皮はたいへん貴重でなめし用の毛皮は3~4年に1枚位が市場ですごい高値で取引されました。
また、アカガゼルの生息していた地域に近代化の波がうちよせてアカガゼルは棲み処を失い、人知れず静かに消えていきました。