絶滅危惧動物(アオウミガメ)

我々日本人にも古くから馴染みのある海洋動物のウミガメ。
そのウミガメは海洋に生息する数少ない爬虫類ですが、7種のうち5種が世界中の海に生息しており、残りの2種は比較的限られた海域に分布しています。

しかしその7種全てのウミガメはIUCNのレッドリストに掲載されているのをご存じでしょうか。
特に太平洋では「オサガメ」、地中海では「アオウミガメ」の数が大幅に激減しており、今後もその傾向はより進むと言われています。

また現在ウミガメは全種ワシントン条約と呼ばれる絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約に掲載されており、この条約に加盟している140ヶ国で国際間での取引が禁止されています。

日本でもよくドキュメント番組などで放映されているのでご存じのかたも多いかもしれませんが、ウミガメは1度の産卵で100個以上の卵を産みますが孵化してから海にたどり着くまでに人や鳥、カニや野生動物などに襲われ命を落とします。
また海にたどり着いたとしても厳しい環境の中で1年以上生き続けるものはごくわずかと言われています。

また成長したとしても人間が捨てたプラスチックをはじめとしたゴミを誤飲してしまったり、漁業用の網に引っかかったり、海洋汚染などによって亡くなるウミガメも数多くいると言われています。

ウミガメは多くの国で神聖なる生き物(長寿や子孫繁栄、強さ、邪悪から人間を護ってくれる存在)として崇拝されている動物なので、世界各国が協力保護活動をしていかないといけません。