絶滅危惧動物(ツキノワグマ)
近年日本各地で問題となっているのがクマ問題です。北海道や東北を中心に日本各地にクマが人里に出没して人を襲ったり、家畜を襲ったりというニュースをよく耳にします。
しかし日本でもよく問題となっているクマですが、実は一部の個体は絶滅危惧種としてリスト化されているのをご存知でしょうか。
それが日本でも本州や四国の一部に生息しているツキノワグマです。
ツキノワグマは極東ロシアから東南アジア、ヒマラヤ、イランにかけて分布しているといわれていますが、一部の地域では既に絶滅したともいわれております。
ツキノワグマはは冬は冬眠し、春から気にかけて活動をします。私たち人にとってクマと遭遇して問題となるのが特に冬眠前の夏から秋にかけてで、ツキノワグマは冬眠に向けて多くの餌を必要とするため、森に餌が不足すると人里におりてきて、農作物や家畜を襲ったりするほか、人と接触する機会が増えています。
ちなみにクマは世界中に8種類おり、日本国内には本州や四国に生息しているツキノワグマのほか、北海道に生息しているヒグマの2種類がいます。
環境省の調査によると北海道の約55%の地域はヒグマが生息しており、本州の約45%の地域にツキノワグマが生息しています。