絶滅危惧動物(ジャイアントパンダ)
日本人が大好きな動物の1つである「ジャイアントパンダ」。現在日本でもパンダを見れる動物園は東京の上野動物園、和歌山のアドベンチャーワールド、兵庫県の神戸市立王子動物園の計3ヵ所しかありません。
パンダが日本に来る、中国に帰るだけでニュースになるほど日本人にとって絶大な人気を誇るジャイアントパンダですが、実は絶滅危惧種として登録されています。
ジャイアントパンダはクマの一種で、標高1,300m~4,000mの山岳地帯に生息しており、生息環境が森林伐採や狩猟などによって脅かされ個体数は約1,800頭とも言われています。
その1,800頭のパンダが住む中国南西部のエリアも森林伐採などが進んでおり、パンダの生息区域が荒らされています。中国政府はこれまでに30箇所以上の保護区を設立してきましたが、保護区外に住むパンダが多くいるため、問題解決にはいたっていません。
地道な活動の結果2014年までの10年間で個体数が17%も増加し、生息域の3分の2が保護区に指定されたため、2016年には危機ランクがEN(絶滅危惧種)からVU(危急種)に一つ下がりました。
しかし、元々限られた地域にしか生息していないパンダは食べるものも「タケ」のみという極めて特殊な個体であるため、タケが枯れてしまうと一気に食糧不足に陥り、ジャイアントパンダが餓死に直面するという問題が発生します。
特に地球温暖化による影響は大きく、中国政府も様々な取り組みを行いジャイアントパンダの保護活動を進めています。