モア

モアとは1760年頃までニュージーランドに生息していた大型のの事です。
ダチョウなどの仲間の走鳥類、飛べない鳥でモアはこれまでに生息した史上最大のだと言われています。
体長は4m以上あり、体重は100kg以上。
ダチョウをそのまま大きくして、胴体をがっしりさせ首を太く長くさせた様な体つきをしています。
モアの特徴は飛べない事ととは思えないほど発達した2本の太い足です。
初めてモアの足の骨を見たある学者は、その骨をウシやウマのものだと考えたほどだそうです。
この足でモアは時速50kmほどの速さで走る事が出来たと考えられています。
また足の指は3本で鋭い爪があったそうです。他にも生活は数頭の群れで行動していたと考えられています。
今までにモアの骨はかなりの数が採取されており現存する化石から、10種類ほど確認されています。

モア絶滅の理由

一般的には約800年頃、ニュージランドに移住してきたマオリ族が食料にもなり、羽飾りなどの装飾品にもなるモアを乱獲しすぎて絶滅したのではないかとされています。
一回の出産での卵の数は2~4個ほどでそんなに多くなかった事も絶滅の理由にあげられています。
またニュージーランドにはモアを襲うような肉食系の動物が存在しなかったので、モアは危険を察知する能力が乏しかった事とモアは体の大きさに対して脳が小さかった為、少々知能が低かったと考えられておりそのためにモアを狩りやすかったのも関係しています。
最近の調査によると、6000年~1000年程前には30~140万程のモアが生息していた事が明らかになりました。
ということは、人類が移住する前から、モアはその生息数を大幅に減らしていたということになります。
その原因は、渡り鳥のもたらした疫病、さらに地震や火山噴火といった地殻変動に伴う自然環境の大きな変化にあるのではないか、と推測されています。今後の調査で更にはっきりとした結果が出されると考えられます。

PR