絶滅危惧動物(サル)
●オランウータン
分類は霊長目 ヒト科 です。
「森の人」という意味のオランウータン。森が農園にされたり、大きな火事が起きたりして、住む場所がなくなってきています。
オランウータンは、森がなければ生きていけません。
体長はオス約97cm/メス約78cmで、体重はオス60~90kg/メス40~50kgです。
生息地は東南アジアのスマトラ島とボルネオ島。
食べ物はマンゴーやドリアンなどの果実。他にも木の葉や皮、時々ですが鳥の卵を食べることもあります。
森の火事がオランウータンを追いつめています。大きな火事が増えたのは、森が小さくなって空気の通りが良くなったせいだとも言われています。
さらに、農園などを作るために、人間が森を一気に焼き払う事もあります。森を失ったオランウータンは、絶滅が心配されています。
絶滅危惧動物(イグアナ)
●ウミイグアナ
貴重な動植物が生息するエクアドルのガラパゴス諸島の浜辺に生息するウミイグアナは、全長120-150cmとイグアナ科の中でも大型なイグアナです。頭部は瘤のように盛り上がったとさかがあり、頸部から背面にかけて棘状の鱗が並び、オスでは特に大型化します。
ウミイグアナは、海へ入り泳ぎ、海藻が生える岩場に辿り着くと、堅い歯で海藻をこそぎ取るようにして食べます。
ウミイグアナは陸に上がっている時は集団でいます。首をタテに震わせるのは挨拶行動で、互いの力関係をうかがっているようです。相手が引かないと喧嘩になり、興奮すると体内の余分な塩分を鼻から飛ばします。
エクアドルのガラパゴス島では、2001年1月、タンカーが座礁し、石油が流出した事故がありました。そしてその後の約1年間で、汚染された地域にすむウミイグアナの死体が海岸で多数発見され、60%以上が死んでいたとの調査結果を、米プリンストン大などの研究グループがまとめ、英科学誌ネイチャーに発表しています。